「アップライトピアノを長く使っているけど、寿命は何年くらい?」
「アップライトピアノの寿命を延ばすために調律頻度はどれくらいが適切?」
「修理に出すとどれくらいの費用がかかる?」
といった方に、アップライトピアノの寿命、寿命を伸ばす方法、修理費用の相場をご紹介します。
アップライトピアノの寿命は何年?

アップライトピアノの寿命は、30年~60年と言われることもありますが、数字にこれほど幅があるのは、何を基準に「寿命」と定義するかによって捉え方が変わるためです。
・修理を重ねて音が出る状態を寿命とするか
・温度や湿度などが完璧に管理された環境での耐用年数を寿命とするのか
このような前提条件によって寿命の年数が変わります。
設置環境や日々のお手入れの状況によってピアノの状態は大きく変わりますが、一般的な家庭環境で定期的な調律を行いながら快適に弾ける期間は、約30~40年という見解が主流です。
また、設置スペースや構造、使用されている部品の品質などによっても耐用年数は異なります。
電子ピアノやハイブリットピアノの寿命は何年?
電子ピアノやハイブリットピアノの寿命は約10~15年と言われており、一般的な家電製品(テレビや冷蔵庫など)と同様に、電子機器の耐用年数がそのままの寿命となります。
電子ピアノの場合、製造終了から約6~8年でメーカーの修理用部品の保有期間が終了します。
そのため、長期間使用していて故障した際に「パーツがないため修理不可」となり、買い替えざるを得なくなるケースがあります。
ハイブリットピアノの場合は、鍵盤などの木工部分はアコースティックピアノと同様の構造であるため、定期的な調整を行えば20年以上使用可能な作りになっていますが、センサー類や電子基板の寿命が電子ピアノと同じく10~15年程度となっており、これらが全体の寿命を決めることになります。
アップライトピアノの寿命を伸ばす方法

アップライトピアノの寿命を伸ばす方法としては、以下の5つが挙げられます。
- 定期的な調律、オーバーホールを行う
- 定期的に外観を掃除する
- 湿度に気を付ける
- 定期的に内部を掃除する
- サビ対策をする
経年劣化を防ぐためには、ピアノの設置環境や定期的なメンテナンスが大切です。
5つそれぞれの重要性と対策を以下にご紹介します。
定期的な調律、オーバーホールを行う
アップライトピアノの寿命を伸ばす方法として大切なのは、定期的に調律やオーバーホールを行うことです。
調律を行う目安としては、年1~2回になります。内部の部品の引っ掛かりや虫食い、カビなどの異常を早期に発見するために不可欠です。
放置する期間が長いほど木材や弦に偏った負荷がかかり、寿命を縮めます。
オーバーホールを行う目安としては、20~30年に1回となります。ハンマーフェルトの交換、弦の全張り替え、内部の再調整などを行う大掛かりなメンテナンスです。
本来の響きとタッチを取り戻し、寿命をさらに数十年延ばすことができます。
定期的に外観を掃除する
外観の掃除はピアノの寿命に関係ないと思われるかもしれませんが、日々の手入れが劣化を防ぐ上で大切です。
外装や鍵盤の汚れを放置すると、塗装面の劣化や鍵盤の不具合につながることもあるため、定期的に掃除するようにしましょう。
外装、鍵盤のお手入れの方法としては、基本的に専用のクロスを使ってほこりを取り除きます。
また皮脂や汗などの汚れは、クロスだけで取り除くことが難しいため、専用のクリーナーを使用して拭き取るようにしましょう。
アルコール除菌スプレーなどを直接吹きかけると、鍵盤(特に象牙や樹脂)にひびが入る恐れがあるため、必ず専用のクリーナーを使用しましょう。
湿度に気を付ける
アップライトピアノの寿命を左右する要因として、「湿度」も非常に重要です。
理想の湿度目安としては、40~60%になります。
湿度が70%を超えると、木材が膨張して鍵盤が上がらなくなったり、内部のフェルトにカビが生えたりします。
特に夏場は湿度が高くなるため、エアコンの除湿機能や除湿器、ピアノ専用の乾燥剤を活用しましょう。
湿度が35%以下で乾燥しすぎると、木材のひび割れや接着剤の剥がれの原因となります。
冬場は加湿器を使用するのが効果的ですが、蒸気や温風がピアノに直接当たらないように設置場所に気を付ける必要があります。
定期的に内部を掃除する
アップライトピアノの寿命を伸ばすために、ピアノ内部の掃除も大切です。
鍵盤のすき間やピアノ上部のすき間からは、ホコリや小さなゴミが入ります。
ホコリは湿気を吸うため、内部の金属部分がサビたり、フェルト類を食べる害虫の温床になったりします。
自分で内部を掃除しようとすると、繊細な部品を破損させる恐れがあります。
日頃はピアノ練習後に鍵盤カバーをきちんとかけ、ホコリの侵入を防ぎ、内部の掃除は調律の際に調律師の方にまとめてお願いするのが安全です。
サビ対策をする
ピアノ内部には、弦や弦を固定するチューニングピン、関節部分のピンなど、金属が使用されている部分も多くあるため、サビも寿命を縮める要因の1つです。
弦にサビが付くと、音が濁るだけでなく、演奏中に弦が切れやすくなります。
またチューニングピンがサビると、調律自体ができなくなるケースもあります。
サビの主な原因は湿気と手垢です。弦やピンには素手で絶対に触れないようにし、部屋の湿度管理を徹底しましょう。
またピアノの設置場所として、窓際や外壁付近を避けることもサビ予防になります。
アップライトピアノの調律やオーバーホールにかかる費用

アップライトピアノの調律とオーバーホールにかかる費用目安をご紹介します。
アップライトピアノの調律費用の相場
調律は、単に音程を修正するだけでなく、ピアノ内部の微調整や清掃など、ピアノ全体のコンディションをケアする作業です。
調律費用の相場としては、13,000円~16,000円前後になります。
前回の調律から期間が空いている場合は、作業工程が増えるため、+1000円といった追加料金が発生することがあります。
アップライトピアノのオーバーホールにかかる費用
オーバーホールは、ピアノのすべての部品を点検し、弦の全張り替えやハンマー、フェルト類の交換などを行うかなり大掛かりな作業です。
オーバーホールを行うことで、経年劣化が進んだ古いピアノでも、本来の響きや打鍵感を取り戻すことができます。
オーバーホールの価格相場としては、300,000円~450,000円前後になります。
アップライトピアノの修理費用

アップライトピアノが壊れてしまった場合の修理費用の目安を原因別にご紹介します。
・弦が切れた→10,000円前後/1本
・鍵盤交換→10,000円前後/1本
・ハンマーが折れた→30,000円前後/1本
・特定の音が出なくなった→数千円/1か所
・鍵盤の動きが鈍い→数千円/1か所
ピアノの修理を検討する場合は、まずは専門の調律師や修理業者に状況を診てもらい、正確な見積もりを出してもらうことをおすすめします。
「ピアノ調律修理110番」の詳しい内容は下記の記事をご覧ください。

アップライトピアノのおすすめ買取業者

アップライトピアノは、定期的な調律やメンテナンスを行っていれば、数十年と長く使用できる楽器です。
しかし、長期間放置されていたピアノや経年劣化が進んだピアノを復活させる場合、新品のピアノを買う以上に高額な修理費用が掛かる場合もあります。
「直して弾く予定がない」「修理費用が高額すぎる」という場合は、放置して価値が下がる前にピアノ買取業者に相談してみることをおすすめします。

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その他、ピアノ買取業者TOP10は下記の記事で紹介しています。

まとめ:ピアノの買取業者も上手く活用しよう

今回は、アップライトピアノの寿命、寿命を伸ばすための調律頻度、修理費用の相場、ピアノ買取の検討について、ご紹介しました。
ピアノは放置して劣化させてしまうのが一番もったいないため、メンテナンスして使うか、売却して買い替えるか、早めに判断することをおすすめします。
・メンテナンスして使い続けるのがおすすめの人
- 親などから受け継いだ大切な思い出があり、費用をかけてでも手元に残したい方
- ピアノの音色にこだわりのある方
・ピアノ買取業者への売却がおすすめの人
- 今後ピアノを弾く予定のある家族がいない方
- 設置スペースの確保や維持費が負担になっている方
- 高額なメンテナンス費用をかけてまで残る思い入れはない
まだ決断がつかない場合は、まずはピアノ買取業者へ無料査定を依頼してみるのがおすすめです。持っているピアノに今どれくらいの価値がつくのかを把握してから、ゆっくり検討してみてはいかがでしょうか。
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